おおかみこどもの雨と雪(*ネタバレありですよ)

見てきました、このスタッフさん達の作品も3作目ですね。
今までの時かけサマーウォーズと比べると大分路線の異なる作品になってます。
全体的に、分かれてはいませんが子育て部分と子供が成長し自立していく部分の二つになってる感じでした。
小さい頃はゆきの方が狼よりな感じを見せていますが、最終的にはあめとゆきが逆転する、あめが溺れたシーンあたりからなんとなく予想はしてたんですが。
見ててそうだよねと思ったのが、男と女だとリアルでも女の子は他と違う事をひどく嫌うというか。
女社会においては人と違う、はぶられる事が命にとまではいいませんが生活にひどく関わってくるんですよね。
なので、男よりも集団に属する事を重要視するというか、お弁当はみんなで、トイレはみんなでみたいな。
アニメや漫画なら、一匹狼的な女の子も出てくるでしょうけど、リアルであれは希少種以下です。
そこら辺から、ゆきの周りと違う事が嫌だ、恥ずかしい、はみ出たくないってのが女の子らしいなと思いました。
獣くさいって言われた時も、恥かしさもあり、ばれたくないという強い気持ちが大きかったんだなあと、その割りにスマートにかわせないのが小学生らしいw。
この作品でいいなと思ったのは、二人がなんだかんだで人間として進んでいくのではなく、ゆきは人間として、あめは狼として生きていく事を選ぶ所ですね。
はなも、最初はどちらの行き方を選ぶかは子供達次第と思っていたんだと思います。
でも、いざ狼として生きると言われてしまい戸惑って、でも最後は狼として自立してく姿を笑って見てました。
この作品を見てて、はなは正直現実離れしているくらい強いなと、いつでも笑っていなさいの言葉もあったんでしょうけど、つらそうな場面がかなり少ない。
強い母親ですよねえ、あれくらいの人じゃないと二人を育ててはいけないんだろうなあと。
ゆきは、なんかどんどん大人っぽくなってく感じがよかったですなw。
はながつらさを見せるシーンが少ないせいか、そこをリアルでないと感じる人もいるかもしれません。
見せ方として、一度子育てを放棄しかけて、でもやっぱりと戻ってくる的な展開も想像したりしたんですが。
でもなんだろう、前からいってますがそこまでアニメにリアリティは求めてないもんで、こういうお母さんがいたっていいんじゃないでしょうか。
面白いという見方だと、個人的には サマーウォーズ>時かけ>おおかみ、個人的な好きだと 時かけ>サマウォ=おおかみなのかな。
ワクワクどきどきはないけど、色々考えさせられる部分があったかなという感じです。