ルートダブル Before Crime After Days 脱出

終わりました、全部でどれくらいかかったんでしょうかね、でも面白かったです。
最後の最後で、あの場には何かの意識みたいなものが生まれていて、それが行動を後押ししてくれたのではという話がでました。
これが、プレイヤーが要所でセンシズを操作していたことになるのかなと、プレイヤーはみんなのBCによって生み出された魂みたいな感じなのかなw。
前にも書きましたが、√Afterをやると渡瀬がいい奴、夏彦やサリュはなんなんだとなり、√Beforeをやると渡瀬が悪人だとなり、√Doubleにて、最初は渡瀬や宇喜田も悪い奴だったのかとなり、
でもそれが、Nの悪意の伝染によるものだとわかり、それぞれのメンバの記憶に潜る事で、今にいたる過去と、今回の行動の理由がわかる。
悪意を取り除き、最後の最後に9人(6人+3人)で脱出、そこで最後の山場がやってくる。
ここでも最後の逆転というか、認識の違いが出てくるという、この部分のテーマを最後の最後まで一貫してたのはよかったです。
市は腐っている、このまま放っておけば同じ事が繰り返される、Qならばなんとかしてくれる。
渡瀬の中で最後の希望というか、信じていたQ、しかし彼らが過去に起こした事件こそが、大事な人の家族を奪い、今回の事件の引き金になっていたと。
いい→悪い、悪い→いい、というのが繰り返される、見る方向と先入観で相手の印象がこうも変わるんだなと。
後は、矢継ぎ早に起こる事件や先の展開で飽きさせないし、9人のメンバの過去から今にかけての関わりが面白い。
ものすごく細かい所で、ましろが子供の頃に逃がした犬が恵那に拾われていたとか、この手のザッピング的なのはこういうのがほんと面白いですね。
自分が何かしている裏では、皆も何かをしているんだって。
センシズによる選択も、最初は正直、一番高いか一番低いでいいだろ程度で、実際それで物語の大まかな√は通れるようでした。
が、後半になってくると真ん中ちょい下じゃないと駄目とか、微妙な位置調整が必要だったり。
ぶっちゃければ総当りでやればいつかは通れちゃいますが、そこでそれぞれの人物の関係、この人を尊重してこの人を少し低くみたいな事考えて試してってのが面白い。
でも、これをめんどくさいと感じる人も多いのかな、先の展開を知りたいのにって。
ボリュームも、トゥルーを見るだけならまだしも、全ENDを見る、全文章見る、となるとかなりあるみたいです。
多少物語り中で明確な描写のされない事は、一応TIPSで補完されてますね、それでも被験体Nを撃った人物が明確に誰かは出ませんでしたが。
流れから、堂島か檜山なんでしょうけど、そこはTIPSにもかかれてませんでした。
事件が起こり、ラボを探索する中で様々な謎が生まれ、それが解明されていき、みんなの過去とつながりがわかり、最後には力をあわせて全員で脱出する。
書いてみればよくある流れなのかもしれませんが、その流れを丁寧にやってるなと思いました。
ここ最近やったこの手のAVGでは、自分はシュタゲがダントツで好きですが、どっちがいいと言われるとぽんと出ないですがこれもかなり好きかもしれません。
シュタゲは基本おかりんががんばるお話、もちろん過去改変したみんなの強力もあってですが。
√ダブルは、主人公としては夏彦と渡瀬の二人ですが、全員ががんばるお話、全員でがんばって全員で生き残る話。
積んでる人がいるなら是非やってみてはいかがでしょう。